第13回「はぴかちゃん歯いく大賞」には、15,881名の方から過去最高の31,624句ものご応募をいただき、ありがとうございました。3歳のお子様から99歳の方まで、一句一句に歯や口の健康へのさまざまな想いがこめられ、感性豊かな作品の数々でした。
表彰式は平成28年11月13日、いよてつ高島屋スカイドームにて開催され、「はぴか大賞」は、夏井いつき先生の選によって優秀賞に選ばれた15句の中から、表彰式当日、会場に集まってくださった約150名の方々の投票により決定いたしました。
第13回「はぴかちゃん歯いく大賞」には、15,881名の方から過去最高の31,624句ものご応募をいただき、ありがとうございました。3歳のお子様から99歳の方まで、一句一句に歯や口の健康へのさまざまな想いがこめられ、感性豊かな作品の数々でした。
表彰式は平成28年11月13日、いよてつ高島屋スカイドームにて開催され、「はぴか大賞」は、夏井いつき先生の選によって優秀賞に選ばれた15句の中から、表彰式当日、会場に集まってくださった約150名の方々の投票により決定いたしました。
人間の歯を描いた句が多数寄せらせる中、思い切って動物の「歯」を描く作者の度胸にますは敬意を表しましょう。「歯を剥いて」から始まるインパクト。人間かと思いきや「母猿」であるとわかった瞬間、その動きと表情に野生の凄味が加わります。「夏の子」を守り抱える「母猿」の「歯」は夏の日差しへ挑みかかるように輝いているのです。
おそろしい「はいしゃ」で見つけたのは「一りん」の「マーガレット」。真っ白なマーガレットは、子どもが怖がらないような気遣いでしょうか。「一りん」の優しさ、ささやかな白が目を惹きます。
お父さんに磨いてもらってるのかな。「すいかのにおい」がする歯磨き粉はいったいどんな味なのでしょう。自分で磨いた後、磨き残しの無いよう「しあげみがき」をしてくれる「父」の優しい力強さが滲みます。
一気に「二本」も抜けてしまうなんて!いったいどこの歯が抜けたんでしょう。そんなことお構いなしに「かき」にかじり付いている勢いも愉快です。歯の隙間に詰まってくる「かき」の感触まで想像してしまいます。
ちくちくと痛む「虫ば」は歯だけでなく、「心」もちくちくと蝕みます。今まできれいな歯だったのに「はじめて」「虫ば」になっちゃった……そのショックも今年の「夏」の記憶として苦く刻まれることでしょう。
お祭りに出かけた兄妹。「初ゆかた」でおめかしした妹が笑うとその「歯」には「きょうせい」器具が光っています。切字「や」で映像のカットを鮮やかに切り替える技も高学年ならではの工夫です。
院長先生が直接診てくれるような小さな歯科を連想しました。自分の順番がきて、名前を呼ぶ「歯科医の声」が「祖父」に「似て」いるというささやかな発見。「アマリリス」の鮮やかな赤がその驚きと響き合います。
かみ砕くのではなく「押しつぶす」のが、あとを引く「残暑」の気分。カラフルな「ロリポップ」の色の層をぎゅ~っと圧縮していく感触が歯に刻み込まれます。複合動詞「押しつぶす」の選択が巧い作品。
「泳ぐ」が悠々として愉快!「コップ」に洗浄剤をいれてかき回し「入れ歯」を投入。付着する空気の泡が躍動しているかのように弾けます。「じいちゃん」にとっての日常は孫にとって俳句の種の宝庫です。
句の真ん中で意味が意味が分かれる「句またがり」の形です。「噛み合わせ悪」いのも居心地が悪いし、「熱帯夜」はむしむしと過ごしにくいし。噛み合わせの悪い奥歯を噛みしめて耐える夜はまだ数時間続きそうです。
「鳴きし」の「し」は、過去にすでに終わってしまった事柄を示します。ああ、あの時「乳歯」を「干し」ていた「窓辺」には「雨蛙」が「鳴いて」いたなあ。「雨蛙」の存在が過去と現在を一瞬で結びつけます。
一読、生々しく口中に味が広がります。もうぐらぐらしている歯の下から滲み出す「血の味」。今夜にもこの歯は抜けてしまうかもしれません。微かに不安を覚えつつも、舌の先でつついてしまう…そんな「短夜」の一幕です。
子どもの可能性もありますが、「補習」を教える側の先生を想像しました。軽い食事に英気を養ったら、大人のマナーの「歯みがき」をしてから仕事に臨みます。少し憂鬱な「夏の雨」が労働の実感としてリアルです。
「歯医者ごっこ」をしている「保育室」の小さな子どもたち。見よう見まねでお医者さんらしいやりとりをしてる姿が目に浮かびます。見てるのは保育士さんかな。見守る視線も優しい、春のように暖かな冬の日の一幕。
この発想にも意表を突かれました!歯科医は必ず死体の「歯形」から身元を「割り出す」鑑別ができるのだそうです。取り合わせられた「星月夜」が怪しさ半分、美しさ半分。新たな切り口の意欲作でした。
学校で夏休みの予定表を作りましょう、なんてよく言われますが宿題の時間はどこへやら、守れてるのは「歯みがき」だけ。元気に遊び回って、しっかり歯を磨いて。ある意味極めて健康的な作者を思わず愛してしまいます!
なんとまあ大胆な歌い出しでしょう!好きな人がいるけど、自分の「歯の隙間」がコンプレックスになってアプローチの勇気が出ない…。歯の矯正して、見事「恋の夏」を成就させて頂きたいですね。
「義歯の夫」である程度の年齢が見えてきます。長年連れ添ってきた「義歯の夫」はかくしゃくとして今日も「数の子」に食らいついております。バリバリと「食ぶ」音が読み手の耳にも届いて参ります。
「冬の空」かと思いきや「冬の空白」。七五五のリズムを合計して十七音になる変則的な型です。「鉄骨の観らん車」を見上げる視線、その隙間から見える空を「冬の空白」と捉える把握に詩があります。
かあさんのえがおしろいはカーネーション | 石田 れおと |
はいしゃさんいたくなかったソーダすい | 市川 結菜 |
風薫る中に入いるよはいしゃさん | 白江 花音 |
ぼくの歯はキラキラひかる北極星 | 西岡 佳翔 |
歯がぬけた帰りの会の新学期 | 中谷 のどか |
歯がぬけて顔が変ったそ母の夏 | 宮谷 ふみ佳 |
ぬけたはのすきまそよふく夏の風 | 原田 大成 |
めはせみをおいかけながらはみがきす | 望月 蒼太 |
ゆうぐれのはいしゃのイスでうとうとうと | 大にし りゅう青 |
海水よくみつけた貝がらはの形 | 山田 優姫 |
抜けた歯とタルトがお土産盆休み | 小田宮 いちか |
白い歯にだまされてやれ青リンゴ | 栗田 想生 |
同室のいびき砕く歯熱帯夜 | 栗田 暖乃 |
ハブラシと入ればがならぶ夏休み | 小林 未菜歩 |
ぬけたはをとばしてしまったせんぷうき | 池内 歩実 |
かなへびがぼくのはみがきみにきてる | 髙山 慶人 |
よるのはみがきでなつやすみがおわる | 橘 利来 |
クマゼミがいっぱいないてはがうごく | 田名 後元 |
ぼくのはもかわもきらきらなつのごご | 甲斐 冬馬 |
ぬけた歯を父さん見てねはかまいり | 鈴木 奈夕 |
四本の歯が動き出す夏の夜 | 丹下 達貴 |
弟と歯みがき勝負初夏の朝 | 西森 倖哉 |
弟に歯型つけられ泣いた夏 | 井関 萌花 |
かぶとむしぼくのはをみがいておくれ | 井上 幹雄 |
歯みがきは一回三分春の山 | 久能 大河 |
下の歯はお屋ねの上のせみの横 | 福島 颯一郎 |
夏空やアテンダントは歯もきれい | 西原 莉絵 |
はみがきをしながら歌う夏の歌 | 那須 愛華 |
無花果やデンタルフロスに血の滲む | 越智 夏鈴 |
胡瓜噛む幽霊は歯も透明か | 盛武 虹色 |
横の歯に迫る残暑の親知らず | 八木 大和 |
歯ブラシを咥えて歩く黒い犬 | 二神 悠莉 |
にらめっこ双子の乳歯初明かり | 矢野 輝生 |
夏空をながめて親知らずを磨く | 藤田 美月 |
金属音蟻にも虫歯はできますか | 谷岡 花菜 |
歯を磨く夏木立のようにきれいに | 嶋田 穂乃花 |
太陽に抜けた歯かざす夏休み | 森岡 七海 |
バケットに前歯で挑む夏の朝 | 下田 天海 |
廊下に二人夏風ふかれ歯をみがく | 上甲 麻由 |
春待つ日兄とハブラシ旅立った | 草島 日向 |
大口で笑ふ暮らしや茸飯 | 飯尾 羽衣 |
晨朝や歯を磨く音蝉の声 | 飯尾 久翔 |
当節の暑さが残る洗面所 | 弘中 琴絵 |
凸凹と並ぶ歯ぶらし夏の色 | 西岡 瑚心 |
給食後はぶらしコップでつくる海 | 八木 智明 |
弟の投げた歯夏の夜に消えた | 板東 煌介 |
白南風やはみがきうたは4拍子 | 武田 琉里 |
鏡にらむ虫歯と格闘夏来る | 吉良 美海 |
聖合騎士アリスは虫歯なさそうだ | 西森 蒼仁 |
帰省の日歯みがきできぬ列車かな | 大原 宋太 |
鮫の歯をどこかと探す夏休み | 大塚 桜空 |
遠くからあの子の八重歯秋近し | 米澤 壱成 |
夏の朝骨格標本歯が笑う | 土居 千紘 |
親知らず奥までみがく梅の雨 | 山本 悠美 |
歯ブラシにキャップをかけて夏の旅 | 萩野 沙弥 |
歯ブラシの任務完了晩夏なり | 岡本 銀河 |
歯みがきの時間短し夏長し | 森 悠晴 |
ハブラシにまたがり空を飛ぶ夏夜 | 伴野 悠之介 |
歯が抜けて騒ぐ放課後風薫る | 三宅 咲穂 |
炎天やいたずらっ子の歯は白く | 羽藤 れいな |
遠雷や明日は母の抜歯の日 | 菊池 匠輝 |
白い歯で英語の発音梅雨晴れ間 | 辻 嘉乃 |
向日葵の種と並べたいとこの歯 | 西村 栞音 |
からあげに乳歯がくい込む夏の昼 | 衣輪 佳佑 |
花曇りつめ物がとれ歯科へ行く | 垣内 俊洸 |
立春やケンカでふっとぶ初前歯 | 菊澤 敬飛 |
白い歯と鏡に写る白椿 | 宮本 晋作 |
西日さす並ぶ歯ブラシの先光る | 山下 温大 |
夏の昼歯科の消毒鼻を突く | 大和田 蒼空 |
アニキャラの歯に憧れる夏休み | 二宮 万尋 |
せみの声祖父が入れ歯の洗濯場 | 楠本 恵麻 |
油照りじいちゃんの歯がのきました | 二宮 萌南 |
青田風歯科受付の小顔美女 | 窪田 明依 |
無花果やデンタルフロスに血の滲む | 越智 夏鈴 |
胡瓜噛む幽霊は歯も透明か | 盛武 虹色 |
横の歯に迫る残暑の親知らず | 八木 大和 |
歯ブラシを咥えて歩く黒い犬 | 二神 悠莉 |
にらめっこ双子の乳歯初明かり | 矢野 輝生 |
夏空をながめて親知らずを磨く | 藤田 美月 |
金属音蟻にも虫歯はできますか | 谷岡 花菜 |
歯を磨く夏木立のようにきれいに | 嶋田 穂乃花 |
太陽に抜けた歯かざす夏休み | 森岡 七海 |
バケットに前歯で挑む夏の朝 | 下田 天海 |
廊下に二人夏風ふかれ歯をみがく | 上甲 麻由 |
春待つ日兄とハブラシ旅立った | 草島 日向 |
大口で笑ふ暮らしや茸飯 | 飯尾 羽衣 |
晨朝や歯を磨く音蝉の声 | 飯尾 久翔 |
当節の暑さが残る洗面所 | 弘中 琴絵 |
凸凹と並ぶ歯ぶらし夏の色 | 西岡 瑚心 |
給食後はぶらしコップでつくる海 | 八木 智明 |
弟の投げた歯夏の夜に消えた | 板東 煌介 |
白南風やはみがきうたは4拍子 | 武田 琉里 |
鏡にらむ虫歯と格闘夏来る | 吉良 美海 |
聖合騎士アリスは虫歯なさそうだ | 西森 蒼仁 |
帰省の日歯みがきできぬ列車かな | 大原 宋太 |
鮫の歯をどこかと探す夏休み | 大塚 桜空 |
遠くからあの子の八重歯秋近し | 米澤 壱成 |
夏の朝骨格標本歯が笑う | 土居 千紘 |
親知らず奥までみがく梅の雨 | 山本 悠美 |
歯ブラシにキャップをかけて夏の旅 | 萩野 沙弥 |
歯ブラシの任務完了晩夏なり | 岡本 銀河 |
歯みがきの時間短し夏長し | 森 悠晴 |
ハブラシにまたがり空を飛ぶ夏夜 | 伴野 悠之介 |
歯が抜けて騒ぐ放課後風薫る | 三宅 咲穂 |
炎天やいたずらっ子の歯は白く | 羽藤 れいな |
遠雷や明日は母の抜歯の日 | 菊池 匠輝 |
白い歯で英語の発音梅雨晴れ間 | 辻 嘉乃 |
向日葵の種と並べたいとこの歯 | 西村 栞音 |
からあげに乳歯がくい込む夏の昼 | 衣輪 佳佑 |
花曇りつめ物がとれ歯科へ行く | 垣内 俊洸 |
立春やケンカでふっとぶ初前歯 | 菊澤 敬飛 |
白い歯と鏡に写る白椿 | 宮本 晋作 |
西日さす並ぶ歯ブラシの先光る | 山下 温大 |
夏の昼歯科の消毒鼻を突く | 大和田 蒼空 |
アニキャラの歯に憧れる夏休み | 二宮 万尋 |
せみの声祖父が入れ歯の洗濯場 | 楠本 恵麻 |
油照りじいちゃんの歯がのきました | 二宮 萌南 |
青田風歯科受付の小顔美女 | 窪田 明依 |
<主催>
愛媛県歯科医師会
<後援>
愛媛県
愛媛県教育委員会
松山市
愛媛新聞社
朝日新聞松山総局
毎日新聞松山支局
読売新聞松山支局
産経新聞松山支局
NHK松山放送局
南海放送
テレビ愛媛
あいテレビ
愛媛朝日テレビ
FM愛媛
リビングまつやま
タウン情報まつやま