歯とお口のアレコレ

簡易口腔アセスメント

口腔ケアは、からだの入り口である口腔と、その中に存在する歯、入れ歯を清潔に保ち、食べる機能の維持・向上を図り、呼吸器など他臓器への感染を防止し、心地よく人と接することが出来るような環境を整えることで、要介護者のQOLの向上を図ることを目的とします。

以下の簡単な項目について調査を行い、一つでも該当する場合は、改善の必要があると考えます。
その際は、「歯科医療機関に連絡する」ことをケアプランに加えてください。

こんな時にチェック!

歯の痛み・入れ歯の痛み・歯ぐきの痛み・かむと痛い・歯磨きを痛がるなど、どんな場合でも痛みがある場合。

要介護者あるいは、介護者が噛みにくいと感じている場合。

要介護者の口の中をみて臭うと感じたら。

歯と歯の間や、頬と歯ぐきの間に食べかすがたまっていたら。

一日に一度もはみがきや入れ歯の洗浄をしていない。 

歯ぐきからの出血・歯が動く・入れ歯が合わない。前歯がなくて、気にしている。しゃべりにくいなど。

ご不明な点は、
歯科相談窓口まで連絡ください。

愛媛県口腔保健センター

松山市柳井町2丁目6-2

TEL|089-932-5047
FAX|089-932-6048

口腔内ケアのポイント

歯のある方

  • 口の中を見てみると、右の図のようなところに食べかすがよくたまっています。
  • 歯についた汚れは、ガーゼなどでは取れません。歯 ブラシを使いましょう。歯と歯の間に挟まったとれにくい食べかすは、糸ようじなどが効果的です。
  • 歯茎の炎症が強く出血がひどかったり、歯ブラシが痛いようなときは、スポンジブラシなどが効果的です。
  • 食べかすは、時間がたつととれにくくなりますので、食後すぐの方が簡単です。

入れ歯を使われている方

  • 入れ歯は、毎食後取り外して入れ歯の内面や針金を清掃しなくてはなりません。
  • 部分入れ歯は、右図のように針金で歯に引っかけてあります。この部分に食べかすがよくたまります。
  • 施設などでは、紛失しないように歯科医師に名前を埋め込んでもらいましょう。
  • 入れ歯をしばらくはずさないでおくと、歯ぐきに食い込んではずせなくなることがあります。はずせないときは無理をせず、歯科医師に連絡してください。
  • 合わない入れ歯を無理して使い続けると、機能が不十分なだけでなく、歯ぐきがやせ顎の骨や関節が変形する場合もあります。歯科訪問診療を利用してください。
  • 歯のない方も、頬と歯ぐきの間や、舌の表面に汚れが付着していることがあります。スポンジブラシが効果的です。

経管栄養などの方

口から食べ物を摂らない方も、粘膜のかすなどがたまってきます。特に口の中が乾燥しがちですから、スポンジなどで湿り気を与え毎日清掃しましょう。

困ったら

  • 口腔ケアは、手と口を動かすため、要介護者自身で行うと脳を活性化させます。障害に合わせて様々な自助器具がありますので、歯科医師にご相談ください。
  • 歯ぐきの炎症がひどい場合や、口の中の状態がよくわからないときは、歯科医師までご相談ください。