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いろ歯にほへと

愛媛新聞に掲載記事のバックナンバー

平成15年1月 第1週

県歯科医師会 県民の健康を考える

明けましておめでとうございます。

新しい世紀になってから、もう3年目に入りました。そして、この「いろ歯にほへと」の連載が始まって2年目の年が明けました。

平成15年1月 第3週

2010/8020 健康づくり数値目標

2010(ニセンジュウ)・8020(ハチマルニイマル)。歯の健康に関する数字です。この意味を知っていますか。

愛媛県においては、高齢化が全国より7~8年早く進んでいます。高齢化の割合が増えるにつれて、生活習慣病である、がん・心疾患・脳血管疾患・糖尿病等の割合が増加するとともに、寝たきりなどの要介護者が増え、深刻な社会問題となっています。

平成15年2月 第1週

歯科と介護保険 口腔ケア定着に連携

「おばあちゃんの笑顔もみたいよなあ」仲睦まじい老夫婦のつぶやきを目に浮かべながら、愛媛県歯科医師会では介護保険施行時から歯科訪問診療を推進してきました。高齢者や要介護者の口腔ケアに関心が高まっている昨今、歯科と介護保険という観点からこれまでとは異なった歯科医師の姿をお話しします。

平成15年2月 第3週

破折・脱臼 歯根膜の良否が左右

歯のけが(外傷)は、転倒や打撲・スポーツ事故などによって起こりますが、年齢的には乳幼児や学童期の小児に多く見られるようです。

平成15年3月 第1週

ホワイトニング 医師との相談・処置を

「白い歯」への願望は,セラミックを使ったかぶせ物(メタルボンド冠)や歯のオモテだけを削ってセラミックを貼り付ける(ポーセレン・ベニア)から歯医者さんでのメンテナンス時のクリーニング、日々の歯磨きなどさまざまな方法があります。

平成15年3月 第3週

歯周病㊤ 歯垢で炎症 細菌付着

みなさん、歯周病という言葉ご存じですよね。以前は、歯槽膿漏と呼ばれていました。最近では、歯磨き剤のコマーシャルでよく聞かれると思います。この歯周病について、どんな病気か、どういう治療をするか、その予防法は、と3回シリーズでお伝えしていきます。

平成15年4月 第1週

歯周病㊥ 磨き方練習で細菌滅

前回、歯周病とはどんなものかご説明しました。今回は、どうやって治療していくかをお伝えします。

Bさんは35歳。偶然受けた歯科健診で歯周病を指摘され、歯科医院へやってきました。歯の周りに歯石が付き歯ぐきが腫れて赤くなっています。本人は自覚していませんでしたが、朝起きたとき口が粘ったり、時々歯ぐきから血が出たりしていたはずです。

平成15年4月 第3週

歯周病㊦ 地味な手入れが基本

前回までに、歯周病の病態と治療についてお話ししました。今回は、歯周病で歯を失わないためにどうすればよいのか?という点についてお話ししたいと思います。

平成15年5月 第1週

唾液の機能 口の清潔保つ防衛軍

唾液は古今東西「眉(まゆ)に唾(つば)をつける」、「吐(は)いた唾(つば)は飲めぬ」、「後ろを向いて唾(つば)を吐(は)く」、「天に向かって唾(つば)を吐(は)く」というような言い方をされ、概してあまりいいイメージは持たれていないと思います。唾という文字は「つ」、「つば」、「つばき」などと読まれます。また、唾液を意味する方言も多く、関東や東北ではシタキ、チワ、ツウ、タンペ、クチミズ等様々な表現があります。この「唾(つ)」は「津(つ)」と書かれる場合もあるそうで、江戸時代の平賀源内作の滑稽本「風流志道軒伝」の一節に、

平成15年5月 第3週

虫歯の危険因子 口内環境に注意して

なぜむし歯ができるかご存知でしょうか。「そりゃ甘いものを食べるからだ」とか、「歯を磨かないからだろう」とか、あるいはこのコラムの読者の皆さんでしたら、「何をいまさら、そんなことは十分承知だ」とおっしゃるかも知れません。

平成15年6月 第1週

虫歯の予防 フッ素塗布など有効

前回は、「歯」「細菌」「食べ物」そして「唾液」などの要因のバランスで、むし歯になりやすかったり、なりにくかったりするという、むし歯のリスク(危険因子)についてお話をしました。今回はこれらの要因を踏まえて、むし歯の予防のポイントをお話ししましょう。

平成15年6月 第3週

治療法 人工材料で機能回復

虫歯治療の基本は、むし歯によってできた悪い部分を取り除いて、それ以上進まないようにし、その部分を人工材料を使ってリフォームすることで、失われた機能を回復させることです。

平成15年7月 第1週

乳歯のむし歯 ~永久歯の健康損なう~

「乳歯はどうせ生え替わるのだから、少しくらいむし歯になっても・・・」と思われている方がまだまだ多いのではないでしょうか。乳歯には乳歯としての大切な役割があり決してないがしろにはできない理由があります。乳歯のむし歯は永久歯にも大変悪い影響を及ぼしますし、お子さんの健康や発育にもよくありません。今回は、その乳歯についてお話しします。

平成15年7月 第3週

混合歯列期 ~将来の歯並びに影響~

私たちはふだん何げなく歯やあごを使ってものをかんでいますが、そのバランスが乱れてくると肩こりや頭痛など全身のトラブルの原因にもなることをご存知ですか? 実際多くの人がかみ合わせの悪さをかかえていて、一見問題なく見えても理想的なかみ合わせの人はごくわずかです。それではなぜ歯並び、かみ合わせが悪くなるのでしょうか。

平成15年8月 第1週

知覚過敏症 象牙質の露出が原因

どう見てもむし歯じゃないのに、冷たいジュースを飲んだり、歯をみがいたり冷たい風にあたったりして歯がしみたことはありませんか?あるいは、酸っぱいものやすごく甘いものを食べたときに歯が痛くなったことはありませんか?むし歯でもないのにこのような症状があるときは「知覚過敏症」の疑いがあります。その原因や症状はさまざまです。どの歯が過敏症であるかを特定するのも難しく、むし歯との区別を付けるためにも正確な診断を必要とします。いったん起こっても自然治癒することもありますが、症状の出ているときは結構辛い思いを経験した方も多いでしょう。今回はこの知覚過敏症についてお話しします。 

平成15年8月 第3週

歯を抜く理由 医師の説明よく聞いて

 患者さんにとって、「どんな歯が残せて、どんな歯は抜かないといけないか。」という事はとても分かりにくいことと思います。そのためか 「あの歯医者へ行ったら悪くもない歯を抜かれた。」などという人をときどき見かけます。

しかし、歯科医師は基本的には歯を抜きたくない気持ちでいっぱいで、どうすればその歯を残せるかという事をいつも考えています。